第2話の2
文「射命丸文の解説!はーじまーるよー!」
ブンブン丸新聞の射命丸文は語る。事実は事実でしかない。誰かが誰かに思いを…思いと言う名の事実を伝えようとしたとき事実は、真実となる。真実は誰かの主観が入ってしまった事実なのだ、ブンブン丸新聞が伝えたいのは事実である。このブンブン丸新聞に虚偽などないのだ。見たまま聞いたまま感じたままを文の筆で書いているだけ、しかもここは幻想郷…信じられないかもしれないけれども、ブンブン丸新聞は事実しか載っていないのだ!ただ、現実が道理や理解を超えているだけなのだ!信じてほしい。そして、今日も射命丸文は世界に向けて、ブンブン丸新聞を発刊する…世界に誰かの主観が入った真実ではなく、本当の事実を伝えるために…
号外無料!日刊1部1銭5厘!月極め29銭!年極め2円90銭!!!(相場の半額で~す!)
ボソッ…(明治時代はデフレの時代なので…虚偽ではないですよー)
どか~ん!(土煙が巻き上がる)
やちえ「私の名前は、きっちょう やちえ!鬼傑組、龍鬼のやちえだ!霧雨まりさ!尋常に勝負!」
魔理沙「いいぜ!こい!」
おりゃおりゃおりゃ
翠香「あや、解説しなくて良いのか?」
文「あやや、きっちょうやちえは、きけつ組だからネオ国家じゃなーいのよ」
(翠香「まりさー、お前も物好きだなー。ごくごく、うまーい!」ルーミア「ほじほじ」文「ルーミアちゃん、ホジホジしちゃいけませんよ」ルーミア「はーい!…じゃあ、えい!」ビシュブシュシュ…ブシュ!罪袋「げぶぅ」)
翠香「酒の肴にゃ ぴったりの戦いだぞ!きゃっきゃ!いけ~まりさ~!やちえもがんがえ~!」
音楽~文はBGMを流し始めた。
文「よいしょっと…準備よし!…あややや!しゅごい!や、やっぱり解説します!魔理沙選手!ネオ人里代表の座をかけてきっちょうやちえの挑戦を受けるそうです!受ける必要は全くありませんが、襲ってくるんだからしょうがない!あぶない!魔理沙選手!連戦で絶対ピンチかぁ!」
魔理沙「ネオ国家じゃねえのか…まあ、ケンカなら買ってやるぜ!でも、今回はたいかいじゃねえ!正々堂々とは戦わなくて良いんだよなあ!」
やちえ「お前をたおして、私が大会に出るんだあ!」
魔理沙「やちえ!やちえ!あ、あ、あ、鹿だ!」
やちえ「そんな手に引っかかるわけが…!?」
魔理沙「あ、鹿だろ?」
やちえ「…アシカ?!このぉお!だましt」
魔理沙「隙あり!おりゃああああ!」
どごーん!(マスタースパークという名のぶん殴り)
音楽~
ルーミア「上手に焼けましたー!」(ブラックアウト)
ガツガツガツ
ルーミア、翠香、やちえ「うまーい!」ルーミア「魔理沙もたべるかー?」
魔理沙「お前も食うんかーい!やちえ!」
やちえ「兄貴!魔理沙の兄貴!も一緒に食べましょうぜ!」
魔理沙「…ところで、その肉はなんお肉だい?」
ルーミア「つみなおとこなのだー!」
Breakbeat
さとり「…
わたしは、古明地さとりと呼ばれている。わたしを構成している地位や役割、わたしの体、私の能力が私を古明地さとりたらしめている。私は名前の通りに「悟り」の極地に達している、私は、悟りを得たと私が理解しているのだ。私は、すべての不幸から解放され、霊的に、いや私だけは無敵になった。しかし、私の胸には実際には空いていない穴が空いている。私が私でしかなく、何者でもない、ただ認識する者であるとするのであれば、私はこの認識できる広い世界の中でたった一人しかいない。私は、悟り、私が認識する者であると理解したが、それは孤独であると理解することでもあったのだ。だから、この「悟り」を開いた私以外の私を欲した。まずは昔からの知り合い五人に「悟り」を教授し、五人はいつの間にか「悟り」を開いたと言い出した。が、私の胸の穴は空いたままだった。私は、私の教えで「悟り」を開いたと言う五人が悟りを開いたことが理解できなかった。悟りを開いた者も悟りを開いた者は認識できなかったからだ。だが、五人は個として毅然としていた。個としての欲をワザと一つずつ残して、楽しく現世を謳歌していた。私は、無敵になり、誰にも害されない存在だと理解し、欲を無くしたはずなのに、「悟り」の仲間も手に入ったが、胸に空いた穴が埋まることはなかった。
だれか…だれか…私をひとりにしないで…だれか…だれか…私を私と見てくれる…認識して私に認識される無敵の存在よ…はやく…はやく…レイム…マリサ…私に証明してくれ私以外に私がいることを…」
→第2話の3へ